カイロをつくろう

朝晩、だいぶ冷え込むようになってきました。冬の寒さ対策の一つ「カイロ」。
今日、古川工業高校科学技術科の先生と生徒さんをお迎えして5年生の出前授業が行われました。
テーマは「カイロをつくろう」です。
材料は、鉄粉、活性炭、食塩、バーミキュライト、中性洗剤、水です。

作り方は
① A水と中性洗剤を混ぜ合わせ、バーミキュライトを加え、よくかき混ぜる
② B鉄粉と活性炭に食塩を加え、よくかき混ぜる
③ BにAを加え、かき混ぜる

1分おきに温度を測ったところ、一番温度が高いグループは、90℃近くまで上がりました。
カイロが発熱するのは、鉄が酸素と結びついて錆びる(酸化)ときに発生する熱によるものだそうです。
活性炭は空気(酸素)をたくさん蓄え、バーミキュライトは水を蓄えて鉄粉に少しずつ水分を供給し、水と食塩は鉄粉の錆びる速度を速める働きをしているのだそうです。
カイロの袋の中には、身近な化学反応のもとになる材料に、その化学反応を進める食塩や活性炭などの隠し味が詰め込まれていることが分かりました。
最後に発熱した材料をコーヒーフィルターに入れ、さらにお茶パックに入れてカイロが完成しました。そのカイロを手にとって子供達はその温かさを感じていました。

何気なく使ったり目にしたりしているカイロの秘密を知り、子供達も驚いていました。
前回に引き続き、古川工業高校の先生と生徒さんには化学の不思議さや楽しさを教えていただきました。ありがとうございました。